審査員になろうとするあなたへ
現役ISO審査員として活躍しているテクノファ講師陣へインタビューを行いました。審査員になるきっかけ、どんなところにやりがいを感じているか、等をぜひ感じとってください。
常に組織、社会に貢献できる役割を果たす
審査員名:
中根 浩次
Q.1 現在の所属と仕事内容、またそれぞれ占める仕事量の割合を教えてください。
認証機関の外部契約審査員、テクノファと外部講師契約、個人事業でコンサルタント・研修業務
Q2. 現在、審査員としての稼働日数はどの程度ですか?
月平均約9日、リーダー審査が主
Q3. そもそも審査員を目指すことになった(資格取得した)きっかけをお聞かせください。
以前所属していた組織がISOの認証に取組み、その時にシステムの構築に携わり、ISOに興味をもったため
Q4. 審査員のやりがい・メリットにどのようなものがありますか?
“審査を通じて組織が体質強化され、パフォーマンスが向上するための支援ができること。
多くの組織の活動を知ることができ、自身の知見向上につながる。また息の長い生涯の仕事として取り組むことができること。”
Q5. 一方で、苦労することはありますか?(失敗談を含む)
組織の期待にいつも応えることが出来るわけではない。
Q6. 審査員として活動するうえで心がけていることをお聞かせください。
常に組織、社会に貢献できる役割を果たすこと。常に研鑽に努めること。
Q7. 審査員という職業人として最新情報を常にアップデートするための情報源や力量の維持方法を教えてください。
所属機関の技術会議に参加すること。インターネット、TV等のメディアを活用し、最新の情報を得ること。
Q8. 今の認証機関と契約するきっかけは何ですか?
例)認証機関の関係者からのリクルート、●●からの紹介、ホームページの求人案内・・・
当初所属していたコンサルティング会社からの紹介。
Q9. 見習い審査員からリーダー審査員になるまでの期間とそのステップを教えてください。
期間はその時の状況により大きく異なるので、何とも言えませんが、一般的には見習い審査員から審査員になるまでに約1年、後は審査機関からリーダーとしての力量ありと認められるまで経験を積むため、その期間は人それぞれになると思います。リーダーとしての候補になった時には、そこからまた約1年程度の時間が必要になるかと思います。
Q10. 審査員になる前と後では収入面にどのような変化がありましたか?また、審査員の仕事だけで安定的な収入が得られるまでの期間はどのくらいかかりましたか?
他にコンサルティング、研修の仕事をしていたので収入面の大きな変化はありませんでした。安定的な収入の基準は人により異なるので何ともいえませんが、安定的に審査の依頼を頂くまでには私の場合、審査員補からスタートして概ね2年~3年かかったと思います。
Q11. 認証機関選びのアドバイスがあれば教えてください。
審査機関による専門性があると思いますので、自分の専門性にあった機関を選ぶことが重要かと思います。また少し下世話なお話しになりますが、審査機関により審査報酬もそれなりに異なると思いますので、その点も踏まえながら自分のスタンスにあった機関を選ばれれば良いかと思います。
Q12. これから審査員を目指す方に一言メッセージをお願いします。
ある程度の収入を得るためにはそれなりの時間がかかると思います。ご自身のおかれている状況を踏まえながら無理のないスタンスで取り組むことが必要と思います。審査の仕事は1人前になるためには時間がかかりますが、一方で長く続けることが出来る仕事ですし、非常にやりがいのあるものです。長期的な視点でお取り組みをされると良いかと思います。