ISO審査員になりたい方必見!【マネジメントシステム認証機関の採用情報(ISO審査員のお仕事)】を公開しました

ISO審査員インタビュー(Y.M.)

審査員になろうとするあなたへ

現役ISO審査員として活躍しているテクノファ講師陣へインタビューを行いました。審査員になるきっかけ、どんなところにやりがいを感じているか、等をぜひ感じとってください。

「審査所見は、

ありのままに伝えること」

審査員名:

Y.M.

Q1. 現在の所属と仕事内容、またそれぞれ占める仕事量の割合を教えてください。

1.個人事業主としてのコンサルティング(1.5割)、
2.認証機関の契約審査員(品質・環境・情報セキュリティ・医療機器)(4割)、
3.認証機関の判定委員(0.5割)、
4.テクノファ講師・コンサルタント(4割)

Q2. 現在、審査員としての稼働日数はどの程度ですか?

2~3組織、7~10日間のリーダー審査

Q3. そもそも審査員を目指すことになった(資格取得した)きっかけをお聞かせください。

20年も前の話ですがコンサルティング先で審査員からの所見を聞かされた時、国語の授業じゃあるまいし、マニュアルに主語が無いとか、規格要求事項のこの言葉が抜けているなど、些末な指摘が多いことにやるせなさを感じ、微力ながら組織の役に立つ審査を審査員は心がけるべきだとの思いから資格を取得しました。

Q4. 審査員のやりがい・メリットにどのようなものがありますか?

「今日の審査所見はいつもより多いが、指摘されたことは当社でも課題と感じていることばかりなので納得します。」と、最終会議で経営者からお言葉を頂いた時です。審査員のメリットは特に感じたことはありません。もちろんデメリットもありませんが。

Q5. 一方で、苦労することはありますか?(失敗談を含む)

苦労と感じたことはありません。組織の業務内容に知見が無い時はそれなりに自分で調べて審査に臨んでいます。これはコンサルティングでも同じことですが、その過程で自分の知らない知識を得ることは苦労ではなく、役に立つことだと考えています。

Q6. 審査員として活動するうえで心がけていることをお聞かせください。

審査所見は、ありのままに伝えることです。

Q7. 審査員という職業人として最新情報を常にアップデートするための情報源や力量の維持方法を教えてください。

新聞・雑誌で気になることがあれば、政治的な背景、法的要求事項などその仕組みを調べることにしています。

Q8. 今の認証機関と契約するきっかけは何ですか?
例)認証機関の関係者からのリクルート、●●からの紹介、ホームページの求人案内・・・

認証機関の営業担当の方から声をかけられたのがきっかけです。

Q9.  見習い審査員からリーダー審査員になるまでの期間とそのステップを教えてください。

私が審査員になったのは、1999年のことなので、今とは事情が異なると思います。当時は、コンサルティングの実績をそのまま踏まえて契約審査員として登録してから1回のオブザーバー参加の後、直ぐにメンバー審査員、その後3回のリーダー経験でリーダー審査員としてその後は活動しています。認証機関を変えた時も前の認証機関の実績を考慮してもらい、1回のオブザーバ経験と1回のリーダー経験で、直ぐにリーダー審査員に格上げしたもらったと思います。そのため、期間は2,3カ月くらいだったと思います。

Q.10. 審査員になる前と後では収入面にどのような変化がありましたか?また、審査員の仕事だけで安定的な収入が得られるまでの期間はどのくらいかかりましたか?

大手電気メーカに務めていたので、個人事業主になった時点では、大幅な収入ダウンとなりました。そのまま務めていると想定すると、定年までの総収入だとメーカ勤めの方が多いと思います。ただ、サラリーマンは年功序列で収入が増えてもリストラの憂き目にあったり、異動もあると思います。個人事業主は、収入は一定ではないですが自分でスケジュール管理ができる点はよいと感じています。安定的な収入は、人によって考え方が異なると思いますが、サラリーマンで定年まで勤めあげるのが最上の策だと思います。審査員だけの仕事では、契約審査員である以上、審査依頼も月によってバラツキが大きいため安定的な収入を期待することは難しいと思います。

Q11. 認証機関選びのアドバイスがあれば教えてください。

先方から望まれて入るという観点から認証機関からのスカウト、あるいは契約してからいろいろ相談できる方がいるという観点から認証機関に知り合いがおられるところを選ぶのがよいと思います。

Q12. これから審査員を目指す方に一言メッセージをお願いします。

収入面でのアドバイスとして、認証機関の正社員審査員として活動できれば、その方がよいと思います。その理由として契約審査員の報酬は下がる一方だからです。後から入る人の方が圧倒的に審査員報酬が下げられているので、どれくらい頑張れば、どれくらいの単価(日当又は時給)になるのか、明確な基準を持っている認証機関を選ぶことをお勧めします。
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