経済産業省では、2050年までのカーボンニュートラル目標に向けて、「グリーンイノベーション基金」を国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に造成し、官民で野心的かつ具体的な目標を共有した上で、これに経営課題として取り組む企業等に対して、10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援していくこととしています。
基金を用いて実施する研究開発プロジェクトの組成に当たっては、産業構造審議会グリーンイノベーションプロジェクト部会の下に設置された分野別ワーキンググループにおいてその内容が審議されます。
2024年12月20日、第27回エネルギー構造転換分野ワーキンググループにて、「CO₂等を用いた燃料製造技術開発」プロジェクトに関する研究開発・社会実装計画(改定案)について、審議が実施されました。
この内容についてパブリックコメントが行われています。
改訂案の概要
1)CO₂等を用いた燃料製造技術開発について
2050年カーボンニュートラルの実現のためには、燃焼しても大気中にCO2が増加せず、化石燃料の代替となる燃料の実用化が鍵になります。
これらの燃料は、海外の化石燃料に依存する我が国のエネルギー需給構造に変革をもたらす可能性があり、エネルギー安全保障の観点からも重要です。既存インフラを活用することで導入コストを抑えられるメリットが大きく、製造技術に関する課題を解決し製造コストを下げることで、社会実装を目指します。
脱炭素社会の実現に向けた多様な選択肢の一つとして、カーボンリサイクル燃料の技術開発を促進することが必要であり、本プロジェクトでは、液体燃料として①合成燃料、②持続可能な航空燃料(SAF)を、気体燃料として③合成メタン、④グリーンLPGについて、社会実装に向けた取組を行います。
出典>NEDO>プロジェクト情報>CO2等を用いた燃料製造技術開発
これらの燃料は、海外の化石燃料に依存する我が国のエネルギー需給構造に変革をもたらす可能性があり、エネルギー安全保障の観点からも重要です。既存インフラを活用することで導入コストを抑えられるメリットが大きく、製造技術に関する課題を解決し製造コストを下げることで、社会実装を目指します。
脱炭素社会の実現に向けた多様な選択肢の一つとして、カーボンリサイクル燃料の技術開発を促進することが必要であり、本プロジェクトでは、液体燃料として①合成燃料、②持続可能な航空燃料(SAF)を、気体燃料として③合成メタン、④グリーンLPGについて、社会実装に向けた取組を行います。
出典>NEDO>プロジェクト情報>CO2等を用いた燃料製造技術開発
2)第27回エネルギー構造転換分野ワーキンググループ資料
資料4 「CO₂等を用いた燃料製造技術開発」プロジェクトに関する研究開発・社会実装計画(改定案).pdf
資料5 グリーンイノベーション基金事業/CO₂等を用いた燃料製造技術開発2024年度WG報告資料(NEDO).pdf
スケジュール
【パブリックコメント】2025年1月17日~2月17日
出典
○e-GOV>グリーンイノベーション基金事業「CO2等を用いた燃料製造技術開発」プロジェクトに関する研究開発・社会実装計画(改定案)に対する意見公募について
○経済産業省>ニュースリリース>「CO₂等を用いた燃料製造技術開発」プロジェクトに関する研究開発・社会実装計画を策定しました