この連載記事は、従来のアプローチを超えて、ISO 9001の本質を踏まえて経営戦略に応用する革新的な手法を提供します。基礎から高度な内容までカバーし、実践的な知識を得られる点が他にない強みです。 ISO 9001の本質的理解へのガイド 第11回：ISO 9001の哲学とは？～リスクに基づく考え方～ 前回はPDCAサイクルを活用してプロセスの改善を進めることをご説明しましたが、今回、もう少し踏み込んだご説明をさせていただきます。 ラーメンを販売する場合、想定よりも売れない場合は利益が出ません。この場合、売れないのは顧客満足を満たしていないからだと考えます。なのでPDCAサイクルでラーメンを改善したところ、想定よりも売れることになりした。ところが、今度は売れすぎて顧客への提供が間に合わなくなる事態が発生するようになり顧客から苦情が発生しました。売れすぎたとしてもそれが顧客満足の獲得ではなく、毀損につながることがあります。これが「リスクに基づく考え方」となります。ISO 9001のリスクは「不確かさ」の意味です。つまり、目標が確実に達成できるように不確かさを減らすこと、が求められています。こ
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