この連載記事は、従来のアプローチを超えて、ISO 9001の本質を踏まえて経営戦略に応用する革新的な手法を提供します。基礎から高度な内容までカバーし、実践的な知識を得られる点が他にない強みです。 ISO 9001の本質的理解へのガイド 第6回: ISO 9001に対する新たな経営視点 ~組織防衛~ 前回、経営には「顧客満足を通じた利益」と「組織防衛」の2つの側面があるとご説明しました。今回は「組織防衛」の側面についてご説明いたします。 ISO 9001の主目的は「顧客満足を通じた利益」です。拡大解釈にはなりますが要求事項を読み解けば「組織防衛」の側面も十分に含まれています。特に箇条7と箇条8には組織防衛の側面となる要求事項が多々と含まれています。それは、「文書化した情報の保持」の目的となります。これは記録であり、箇条7.5において保護することを求められています。そして、これらの「文書化した情報の保持」については、いざというときの「証拠」として機能するものが要求事項に含まれています。具体的には箇条7.2にその記述があります。 7.2 力量 組織は,次の事項を行わなければならない。 ~~~
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