この連載記事は、従来のアプローチを超えて、ISO 9001の本質を踏まえて経営戦略に応用する革新的な手法を提供します。基礎から高度な内容までカバーし、実践的な知識を得られる点が他にない強みです。 ISO 9001の本質的理解へのガイド 第5回:経営の視点 ~顧客満足と組織防衛~ 前回、品質を要素分解して品質に対する顧客のとらえ方の違いについてご説明しました。今回は事例を交えながら更にご説明していきます。 一般的に製品やサービスは「魅力的品質」→「一元的品質」→「当たり前品質」と顧客の受け止められ方が変化(劣化)します。具体例を出すならばスマートフォンが挙げられます。当初はガラケーで十分と考えられていましたが、2007年にiphoneが登場しました。登場したての頃は「魅力的品質」でした。それから時間が経過すると「一元的品質」となり、現在は「当たり前品質」に至っています。そして、この過程で生じるのが「他会社の参入」や「価格競争」が生じ、利益が減ることになります。そのため、Apple社はiphoneを定期的にアップデートし、「魅力的品質」であり続けさせてブランド価値の維持をするための改善を継
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