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環境関連法他パブリックコメント

パブコメ「水銀汚染防止法施行令の改正案」(特定水銀使用製品の追加)

環境関連法他
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「水銀による環境の汚染の防止に関する法律施行令の一部を改正する政令案」についてパブリックコメントが行われています。(2024年9月6日~10月7日)

水銀に関する水俣条約第4回・第5回締約国会議の結果を受けて、水銀使用製品のうちその製造等に係る規制を行うことが特に必要なものとして定める「特定水銀使用製品」に特定の一般照明用のコンパクト形蛍光ランプ等を追加する改正案です。

「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」の結果
2023年10月30日~11月3日に、スイス・ジュネーブにおいて開催された「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」の結果が公表されました。 主な結果 ●水銀に関する水俣条約 附属書の見直し.pdf ●ランプに関する規制措置.pdf 水銀添加...
公布「水銀汚染防止法施行令の改正」(5種類の特定水銀使用製品を追加)
2023年12月1日「水銀による環境の汚染の防止に関する法律施行令の一部を改正する政令」が公布されました。2025年1月1日から施行されます。 水銀に関する水俣条約第4回締約国会議の結果を受けて、5種類の水銀添加製品について水銀使用製品のう...

 

改正案の概要

水銀に関する水俣条約(水俣条約)第4回及び第5回締約国会議において、条約第4条に基づく附属書A第1部に水銀添加製品を追加した改正案が採択されました。これにより、条約締約国は、追加された水銀添加製品について製品ごとに定められた廃止期限の後は、製造・輸入を禁止する措置が求められます。
これを受けて、水俣条約 附属書A第1部に追加された製品を「水銀汚染防止法」第2条第1項に規定する「特定水銀使用製品」として指定し規制するため「水銀汚染防止法施行令」第1条で定める「特定水銀使用製品」として対象の製品が追加されます。
なお、条約第4回及び第5回締約国会議において廃止が決定した製品中、7製品については現行法(一部2025年1月1日施行)で措置済みであるため、本改正ではこれら以外の製品を対象としています。

特定水銀使用製品の追加(施行令第1条)

製造・部品としての使用を原則として規制する対象(特定水銀使用製品)として、以下に掲げる製品を追加する。

  • 特定の電池等(施行:2026年1月1日)
    • 酸化銀ボタン電池(水銀含有濃度1%未満)
    • 空気亜鉛ボタン電池(水銀含有濃度2%未満)
  • 特定の一般照明用のコンパクト形蛍光ランプ等(施行:2027年1月1日)
  • 特定の一般照明用の直管形蛍光ランプ等(施行:2028年1月1日)
特定水銀使用製品とは?
水銀汚染防止法において、水銀等が使用されている製品を水銀使用製品と規定し、水銀使用製品のうちその製造に係る規制を行うことが特に必要なものとして政令で定めるものを「特定水銀使用製品」として規定しています。特定水銀使用製品は、水銀スイッチ・水銀リレー等の特定水銀使用製品は、製造・組込・輸出入が原則禁止されています。特定水銀使用製品一覧はこちら
一般照明用蛍光ランプの表示例
製品本体に付された品番が「F」で始まるものが蛍光ランプです。(蛍光ランプに印字された品番に、三波長系蛍光ランプのみ「3波長形」または「EX」と表示がありますが、これらの表示がないものはハロリン酸塩系のランプとなります。)
海外製品では品番の表記が異なることがありますので、お手持ちの製品が蛍光ランプかわからない場合は、お近くの蛍光ランプ取扱店またはメーカーに問合せて確認してください。

(出典)環境省、水銀に関する水俣条約 附属書の見直し

スケジュール

【パブリックコメント】2024年9月6日~10月7日

出典

○e-GOV >水銀による環境の汚染の防止に関する法律施行令の一部を改正する政令(案)に関する意見募集(パブリックコメント)について

○環境省>一般照明用の蛍光ランプに関する規制

○令和4年度 第1回化学物質審議会 合同会議(2023年2月9日)

○経済産業省 > 水銀による環境の汚染の防止に関する法律

○環境省 >「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」の結果について

○経済産業省 >「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」の結果について

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