(株)テクノファ主催「ISO 45001審査員研修コース/内部監査員コース」を担当している講師が、労働安全衛生分野の話題をお届けします。 こんにちは。労働安全衛生コンサルタントの有賀源司です。 建設現場で、石綿(アスベスト)にばく露し、肺がん等に罹患した元労働者や一人親方が、国を相手取り、規制が十分であったかが争われた「建設アスベスト訴訟」を覚えていますでしょうか。 本日は、この訴訟で浮彫となった、建設業の一人親方問題について、考えていきたいと思います。 1.実際にあった話 私が、ISO認証審査を行っていたときの話です。 社長夫婦、事務員一人の建設会社です。社長は外車に乗ていて、利益は出ているようでした。会社の経営戦略について自慢げに次の様に説明してくれました。 若い優秀な人を見つける。 自社で一人前に育てる。 独立して下請にする。 行きつく先は、まさしく「一人親方」です。 したがって、労働基準法も労働安全衛生法もほとんど適用されません。このような方が、30人ほどいた記憶があります。 労働者でなく、一人親方ですから、低賃金で無理、難題な仕事をさせることができる訳です。何か
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