このコラムでは、品質部門が、“成果に結びつく本質的な役割を果たす” ために、部門や個人がどう使命・役割を果たしていかなければいけないかをシリーズでお届けしていきます。(14回シリーズ) 1.日本の人づくりの現状。品質トラブル原因1位は「従業員の教育不足」 第7回では「品質部門が機能不全を起こしている」、「監査が機能していない」、「検査関連の教育さえされていない」などと散々な現実にあることを確認した。 また、第8回では、市場に流出してしまうリコールやクレーム原因の約6割前後が設計プロセスに関係することを確認し、その改善が最もプライオリティが高いながら、ここへの品質部門の改善アプローチが非常に弱いことを確認した。 これらはすべての基本が構成員の力量に関係する。ここで、その基本たる人づくりの実態を見てみよう。 残念ながら品質部門だけ切り離した人づくり現状データは手元になく、日本産業界全体の人づくり実態から類推することにしたい。 図7は、日本の製造業の市場流出した品質トラブル原因の分析結果である。なんとそのワースト1位が「従業員の教育不足」である。 図7.品質トラブルの原因(国内
こちらのコンテンツはテクノファ会員限定の記事です。会員の方はログインして閲覧してください。テクノファ会員へのご入会はこちらです。