国立環境研究所・環境省がJAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同で運用中の温室効果ガス観測技術衛星GOSAT(「いぶき」)の観測データより、メタンの全大気平均濃度の2021年の年増加量が観測開始以降で最大になったことを公表した。 概要 2009年以降、メタンの全大気平均濃度は毎年5〜7月に極小値、10月〜1月に極大値を取る季節変化を示しながら、徐々に増加している 2020年頃から濃度増加のペースが上がっている傾向も見られている 2011〜2020年の年増加量の平均値は8 ppbであったのに対し、2021年の年増加量は17 ppbと、過去10年間と比べて倍増している 近年のメタン濃度の上昇の原因解明はされていないが、将来のメタン濃度の予測やパリ協定に基づく各国の排出削減施策の実施状況の確認などにおいて、大きな問題となる可能性があるとされている (出典)国立環境研究所・環境省 「メタン」について メタンは二酸化炭素に次ぐ地球温暖化に及ぼす影響が大きい温室効果ガスであり、IPCCの第5次評価報告書によると、その地球温暖化への寄与は二酸化炭
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